いのちのいずみ Ⅱ 〈月曜日の福音〉

イエス・キリストの福音を伝えます

ラテラン教会の献堂(祝)(2020.11.8.)「わたしの父の家を商売の家としてはならない。」

 

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 天の御父が日々造り出している素晴らしいこの世界を、私達人間はすぐに崩壊するバベルの塔に変えてしまおうとしています。神と心を合わせて生きることよりも、利益や自分が得することを求め、自分勝手に行動してしまう私達の現実があるのです。つねに自分中心で利益になることばかり探している人間は、神様が創造されたこの地球上のあらゆるものを、科学技術によって商売の道具として利用しようとしています。

 地球上の資源を手荒く使い捨てる消費文化が、山のようなゴミを生み出しています。神はこの世界を創造されましたが、ゴミは作っていません。私達人間が、大量のゴミを生み出しているのです。さらにもっと悪いことがあります。私達人間は、ときに他の人間を使い捨てにし、ゴミのように扱ってしまうことさえあるのです。宗教においてさえ、自分の利益のために他者を利用しようとする人達がいます。私達が生きている地球そのものが素晴らしい神殿であり、ここですべての人は神の子として互いに愛し合って生きるべきなのに、自分のわがままやこだわりによって、神との関係から離れてしまう人が何と多いことでしょう。素晴らしい神殿に生きることをやめて神との関係を絶ってしまった人は、「ゲヘナ」と呼ばれたエルサレムのゴミ捨て場で生きているのと同じです。そこは悪臭に満ちた、永遠の滅びの場所です。

 エルサレムの神殿は破壊され、現在はそのことを嘆く「嘆きの壁」しか残っていません。素晴らしい神殿としてのこの地球が同じように破壊されてしまうことがないように、私達の世界を清め、救ってください。この地球をノアの箱船に変えてください。イエス様早く来てください。あなたの神殿であるこの地球に生きる人類を回心させてください。すべての人が神の子であり、世界中の人が神の家族として平和のうちに幸せに生きることができますように。私達ひとりひとりが、自分の生活をどのように変えればいいのか、教えてください。

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ヨハネによる福音書2・13〜22

 ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスエルサレムへ上って行かれた。そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。エスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」弟子たちは、「あなたの家を思熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。エスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。エスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。エスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。