いのちのいずみ Ⅱ 〈月曜日の福音〉

イエス・キリストの福音を伝えます

聖アンデレ使徒〈祝〉(2020.11.30.)「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」

 

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 家族や仕事が自分の命を支えてくれる大切なものと思っている青年も、恋人ができれば、それまでの家族や仕事よりも恋人が大切になります。私達は誰のために、何のために生きているのでしょうか?

 今日の福音に出てくる4人の青年はみな漁師でしたが、仕事の道具である舟や網よりも、自分の父親よりも、イエス様が大切だと判断し、イエス様についていくことを選びました。仕事の道具を捨て、父親をおいてイエス様に従おうとした弟子たちは、自分の生きる土台を積極的にイエス様の福音に求めました。イエス様に従っても従わなくてもたいして変わりがないだろうと思っている人は、やはりイエス様の福音をまだ理解していないのでしょう。

 イエス様との出会いは、その人の内面的な価値観だけではなく、人生そのものも変えてしまいます。まだ何も変わっていないという人は、もしかしたらまだイエス様と本当に出会っていないのかもしれません。

 聖書の中で神の声を聞いた人間を思い浮かべてください。アブラハムモーセ、サムエル、ヨセフ、マリアなど、みんな大きく人生が変わりました。神の国を実現するため、神に協力する生き方を選び、精神的にも外面的にも、それまでとは大きく変わったのです。

 あなたがまだ洗礼を受けていないのであれば、神の声に耳をふさぎ、イエス様の招きを無視することができるかもしれません。しかし、洗礼を受けた人ははたしてそのようなことができるでしょうか? 洗礼を受けたひとりひとりの人は、積極的にイエス様に従い、つねにイエス様と共に生きるという使命をいただいているのです。

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マタイによる福音書4・18〜22

 イエスは、ガリラヤ湖のほとりを歩いておられたとき、二人の兄弟、ペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレが、湖で網を打っているのを御覧になった。彼らは漁師だった。イエスは、「わたしについて来なさい。人間をとる漁師にしよう」と言われた。二人はすぐに網を捨てて従った。そこから進んで、別の二人の兄弟、ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネが、父親のゼベダイと一緒に、舟の中で網の手入れをしているのを御覧になると、彼らをお呼びになった。この二人もすぐに、舟と父親とを残してイエスに従った。