いのちのいずみ Ⅱ 〈月曜日の福音〉

イエス・キリストの福音を伝えます

十字架称賛(2020.9.14.)「神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである」

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 人間が神と出会うきっかけとなったのは、天と地を結ぶものとしてはじめてかけられたヤコブのはしごでした。福音という新たな命によって、そのはしごを強く確かなものとしたのはイエスの十字架です。

 イエスの十字架は、ヤコブだけではなくすべての人を救い、私達ひとりひとりを神の愛に招き、永遠の命への道を開きました。それは、逃走中の罪人を神に出会わせ、暗闇で嘆き震えている人に明日への希望を与えるものです。イエスの十字架は人類を死の淵から引っぱり上げ、一緒に十字架につけられた犯罪人だけではなく、すべての人を神の国へ力強く導いています。

 私達の罪のために十字架に上げられたイエスは、罪やエゴイズムでがんじがらめになっている私達のところまで降りてきて、その釘の跡のある手をのばし、私達の手をしっかりと握ってくれます。槍で貫かれたその脇腹を通して、自らを捧げつくす愛、神のいつくしみと赦しを私達に今も示しつづけています。

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ルカによる福音書3:13~17

 そのとき、イエスはニコデモに言われた。「天から降って来た者、すなわち人の子のほかには、天に上った者はだれもいない。そして、モーセが荒れ野で蛇を上げたように、人の子も上げられねばならない。それは、信じる者が皆、人の子によって永遠の命を得るためである。

 神は、その独り子をお与えになったほどに、世を愛された。独り子を信じる者が一人も滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世に遣わされたのは、世を裁くためではなく、御子によって世が救われるためである。」